模型誌では、前章までの内容をざーっと書いてある事がほとんどです。本章ではblogの良さを活かして、無駄話、ヨタ話、アップ写真を交えつつミクロ目線でをディティール塗装の話をしたいと思います。
実はオープントップ戦車、ドラゴンの初代ナスホルンを完成させられなかった苦い思いでがあります(悪いのは俺じゃないと思いたい)そのナスホルンは未だに本棚の中からpakをこちらに向けプレッシャーを与え続けています。オープントップは完成させると嬉しいですね、普通の戦車よりもずっと。

これは、仕上げ前、傷がどう見えるかをデジカメで確認していた時の写真です、カメラは不思議な機械で目で認識出来ない所まで映してくれます。という訳で仕上げ前の確認撮影。
この確認の結果、サビの上に乗せたオレンジのパステルが浮いて見えるという事が判明し、化粧用のリス毛の短毛ブラシ(スラント状のヤツ)で傷を擦ってボカします。このあたりの部位は掃除以外手で撫で回される事も少ないはずなので、若干粉っぽくなるようにしています。しかし傷デカ過ぎたか。
それから、装甲板のエッジの艶が足りないと感じたので、指とシャープペンでエッジを撫でました。2B鉛筆とかだと黒過ぎて汚くなる事があるので、ここはHBシャープペン指定でお願いします。
カメラが倒れて左の装甲板の角が凹み、白くなっています。以前の私なら泣き叫んでいた事でしょうが、今回は違います。油絵の具とパステル流し込んだる!です。

偽装用フックはもっと小さいのが正解だと思いますが、工作スキルが足りず、これ以上小さく作れませんでした。装甲板のエッジ上、道具箱、砲弾箱のエッジが白く飛んでいるのが見えると思います。ここはグロスクリアーがハッキリと残ったところ、白く飛んでいそうで飛んでない場所はマット、半マットになっています。艶のコントロールの方法は後のほうで触れます。

閉鎖機、ハンブロールNo.27003でチッピングを施した後に軽く磨き、油彩の茶色、オレンジを薄めて、塗装面に染み付いた色を演出します。ここはサビやらプライマー色を示唆するような曖昧な色が良いかと。
軽く乾燥後、メイク用の短毛ブラシで擦り馴染ませ、エッジをシャーペンで撫でます。さらにハンブロールのクリアーを吹いてコートします。この重ね方をすると公園の鉄棒のように使いこまれた鉄の表情を出す事が出来ます。
上面が白く飛んでいるのはグロスクリアーの効果です。この為に平面出しを頑張りました。

平面出しを頑張った駐退機レール部分、まさに線路のレールと同じではなかろうかと想像し、線路のレールを目指して塗っています。ここも思いっきりグロスですが、注意しないといけないのは筆塗りだと微妙にデコボコしてしまう事(せっかく奇麗にしたのに)。次回はマスキングして吹き付けます。(あるのか次回)
ハンドルはハンブロールNo.27003を塗って軽く磨いています、写真では基本色の上に色を乗せているのがバレバレですね、これを避けたかったのに何故かここだけこんなんです。ハンドル横の平衡機のカサカサ傷を見て下さい。閉鎖機等の触られる部位の近くにカサカサ傷を置いて対比させる事で、艶のある部位を強調し、使い込まれた表情をさらに演出しようという試みです。だったらツヤツヤの近くにカサカサは無いだろ、、、ってそこは模型なので演出です。

平衡機の艶、こういったパイプ状、丸い形状のものは光りを書き込むのが難しい(模型を見る方向が限定されてしまう)ので、実際に光らせ、ナチュラルハイライトを得ようという試みが、このショットでは成功しています。

マフラーも閉鎖機と殆ど同じ手順ですが、ここは薄板なので、艶を与えずカサカサ仕上げにするほうが気分が出ます、光らすと重いです。失敗例という事で、、、
あとシャクル周りにチェーン付けたのは良かったのですが、壊すのを恐れて仕上げ塗装するの忘れました。吸気カバーに迷彩してあるのはちょっと変かも、予備履帯に接続ピン穴を開けるのを忘れた。側面のリベットデカ過ぎた。なんつー溜め息モデリング。

ジャッキ台はドイツ戦車の中でも個性を主張出来る場所で、十人十色だなと雑誌の作例を興味深く見ているのですが、これが「俺のジャッキ台」略して「オラ台」側面は人が持つときにある程度汚れが落ちると仮定、ニス塗りの地肌を出して、他の面は地面に置き、さらにジャッキを乗せるわけなので、きっと酷い事になるだろうと予想。泥色での汚しは上手くいきそうも無かったのでパスし、今回はパステルをコンクリ色に調合して乗せてみました。
あとブレーキランプにパイピングしてみたけれど不自然です。
丸い反射板は自転車のアレみたいに塗れば良いのでしょうか、奥が深い戦車の小物達。是非どこかで特集してください(他力本願)。

似たような写真が続いてしまいますが、ご勘弁を。
砲弾、筆塗り失敗しグダグダです。先端はNo.27003のツルピカ仕上げ。
鉄兜、No.76の上にNo.27003の半ツルピカ仕上げ。
ガスマスクケース、No.76の上にNo.27003の半磨きの上に油彩の黄色でフィルタリング、スポットで細かい黄色の原色を残しています。
くどくなりましたが、No27003の使い勝手の良さと、丸い形状のものをサテン、グロス仕上げする効果を訴えています。

積み上がった小物入れは、エデュアルドのエッチングでディティールアップしています。効果満点です。ケース上面は水が溜まりそうだし、クルーも触れなさそうなので、派手な粉サビを乗せました。
砲弾はこちら側もグダグダです。

もうお気づきだと思いますが、今回は墨入れの代わりにバフ入れをおこなっています。色差しの終わったチッピングの上からクリアーを掛けその後でパステルのバフ色を、大きい傷やディティールの隅に乗せます。こうすると基本色より暗色である傷色が沈んで見える、さらに筆跡もぼかせる。といった試みです。ほぼ狙い通り「ボクが傷を書きました」感は薄れると思います。
もう一つ重要なのは、艶のコントロール、全体をサテンコートすると、どうしても艶も1/1のテカり方になってしまいスケール感を損なってしまいます。そこで、艶が不要な部分には車体色の近似色やバフ色のパステルをアクリル溶剤で溶いて薄く乗せてやります。そのままだと、グロス/マットの連続になりこれもまた不自然なので、パステル乾燥後にメイク用の短毛ブラシで軽く擦ります。するとグロス/サテン/マットの連続となり、スムーズに光が繋がります。ブラシで擦らず、乗せたままにすれば、新鮮なサビや、新鮮な埃、積もった埃を演出出来ます。
トライスターの38t車体のエンジン隔壁を使っています、グリレがこの形状で良いのか解りませんが、ナイスディティールです。車長の椅子はパイプだけ真鍮線とパイプに置き換えましたが、シートがチョコレート菓子(涙)

床は27003を磨きこんだ後に赤茶のパステルで地味めにしました、マンホール色を目指しましたが、ミスも目立つし何かが足りませんな。
ミッションからエンジン室への接続部分は資料が無いのを良い事にデッチアップしています。(そのうちドラゴンが回答を、、、)

足回りの確認写真です、やっぱりカメラって凄い、粗が目立ちます。塗装はちょっと無機質過ぎるので、このあとでサビ色とも赤土とも言えないパステルを追加して完成としました。
上部転輪はリブもないし形状も怪しいので、最近のキットから移植した方が良いでしょう。例によって私はやっていません。

ここではチッピングの新機軸、瞬着剥がしを試しました。基本塗装終了後に瞬着で鉄兜を幾つか接着(1章最後の写真参照のこと)。あまりに漫画っぽいので、やっぱり剥がしました。おりゃ、ペリッ
すると、塗装が剥げました、せっかくグラデーションしたのに(涙)
でもそこがこの模型の中で一番リアルな傷になった事はアナタだけの秘密にしておいて下さい。
ということで4章終わります。



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